かかりやすい病気を知っておこう

 

 

わんちゃんに多い病気と症状を知っていますか？

愛犬の健康寿命を1日でも長くするために飼い主さんが、わんちゃんのかかりやすい病気やその症状を知っておくことが大切です。

知っておくことで治療が早く始められたり、日頃のケアで予防できることもあります。

今回は「目に関する病気」をご紹介します。

 

 

目のかかりやすい病気の治療と予防策

 

 

目はそのときの体調だけでなく心理状態もうつし出します。

いつもと違う目ヤニや異常に多い涙は眼病のサインかもしれないので、普段からよく観察してあげてください。

 

• 眼結膜炎

わんちゃんに一番多い目の病気です。

毛やシャンプーなど異物が目に入ったり、細菌・ウイルス感染で起こります。

アレルギーやドライアイが関係している場合も起こります。

結膜が炎症を起こし充血や目ヤニが見られ、かゆみや違和感で目をこすると周りが赤く腫れ痛みを伴うようになります。

 

【 治療と予防策 】

⇒ 毛が目に入らないようにブラッシングやカット、目の周りの毛を結ぶ

⇒ 動物病院で点眼薬を処方してもらう

 

 

• 角膜炎・角膜潰瘍

角膜表面が傷つき、炎症を起こした状態が角膜炎です。

炎症が角膜上皮から角膜固有層まで進み、深い傷が形成された状態になると角膜潰瘍と言います。

目にゴミが入ってこすったり草むらで枝が刺さるなどして起こることがあります。

角膜は白く濁り痛みで目を開けられずにまばたきしながら涙が流れてしまいます。

酷い場合は食欲がなくなるほど元気を失うわんちゃんもいます。

 

【 治療と予防策 】

⇒ お家シャンプーの際、目に入らないように注意する

⇒ 毛が目に入らないようにブラッシングやカット、目の周りの毛を結ぶ

⇒ 動物病院を受診し点眼薬による治療(酷い場合は手術）

 

 

• 白内障

水晶体が白く濁り見づらくなって物にぶつかるなど視力障害が出る病気です。

老年性白内障(6歳以上)と遺伝的要因が考えられる先天性・若年性白内障(5歳以下)のほか、糖尿病や目のケガ、腫瘍が関係して起こることもあります。

進行すると散歩を嫌がったり寝ている時間が増え、体に触ると過剰に驚くこともあります。

水晶体脱臼や緑内障を併発し失明する場合もあります。

 

【 治療と予防策 】

⇒ 進行を遅くする目薬や抗酸化作用のある犬用サプリメントを使用する

⇒ 目の異常を感じたら早めに動物病院を受診する

※早期であれば手術により視力を回復できる場合があります。

 

 

• 緑内障

眼球の中を満たしている液体を外に排除できなくなるのが原因で起こります。

眼圧が高くなり、視神経を圧迫し障害が起きます。

目が大きくなる、白目が充血する、目の奥が緑色に見える、目の表面が白っぽく見えるなどの症状が見られ進行すると強い痛みが出たり失明する可能性もあります。

 

【 治療と予防策 】

⇒ 目に異常がないか毎日チェックする

⇒ 眼圧を下げる点眼薬を処方してもらう

⇒ レーザーを照射する手術

 

 

まとめ

 

目ヤニのケアをしてあげるときに目に異常がないか日頃からチェックしてあげることや、目の周りの毛が伸びてくるわんちゃんは目に毛が入ってないか気にかけてあげることで目の病気の予防になります。

目のほかに、口や耳のかかりやすい病気についてはこちらの記事をご覧ください。