愛犬に必要な5大栄養素プラス水

 

 

人にとっては体に良い食べ物でもわんちゃんにとっては命を脅かすような危険な食べ物もあり、人の食事はわんちゃんには向きません。

わんちゃんは人より必要な塩分が少なく人の食事を与えると塩分過多になります。

結局どんな食事がわんちゃんにはいいのか、必要な栄養素は何なのかという疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そんな疑問をこの記事では解決していきます。

 

まずは、わんちゃんの健康維持に欠かせない栄養は３大栄養素といわれるタンパク質・脂質・炭水化物に加えビタミン・ミネラルの5大栄養素です。

人にも5大栄養素は必要ですが、わんちゃんとは必要量が違います。

わんちゃんは元は肉食性なのでタンパク質の必要量は人の2倍、カルシウムは14倍、リンは5倍といわれています。

そして、水も生きていくうえで欠かせません。

 

健康維持に欠かせない5大栄養素をひとつずつ説明していきます。

 

 

タンパク質

 

 

分解されるとアミノ酸になり筋肉や血液、内臓、皮膚、被毛などの原材料になります。

必須アミノ酸は10種類あり体内で合成できないので食事から摂らなくてはいけません。

タンパク質が不足すると筋肉が落ちたり皮膚や被毛トラブルを起こしたり貧血になる恐れがります。

 

【 タンパク質を多く含む食材 】・・・鶏肉、鹿肉、羊肉

 

 

 

脂質

 

 

脂質は１gあたり９kcalあり、わんちゃんが動くための効率的なエネルギー源になります。

細胞膜やホルモンの材料でもあり不足すると皮膚病を起こしたり毛艶が悪くなることがあります。

適度な脂質は脂肪になり体温の保持や内臓保護に役立ちます。

ただし、摂りすぎは肥満を招くので注意が必要です。

 

 

 

ミネラル

 

 

カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、鉄、亜鉛などがミネラルです。

骨や歯を作ったり脂質の代謝を助けたりミネラルバランスを整えるなど個々に重要な役割があります。

 

【 カルシウムを多く含む食材 】・・・小松菜やほうれん草、モロヘイヤ、うなぎ、大豆、ヨーグルト

【 ナトリウムを多く含む食材 】・・・ホタテやカニ、イカ、甘えびなどの魚介類、わかめ、あおさ、海苔

【 マグネシウムを多く含む食材 】・・・あおさやひじき、ゴマ、そば、納豆

【 鉄を多く含む食材 】・・・豚レバーや鶏レバー、カツオ、ゴマ、小松菜、ほうれん草、豆乳

【 亜鉛を多く含む食材 】・・・牡蠣や牛肉、ゴマ、大豆、海苔、カニ、鶏卵

 

 

 

炭水化物

 

 

炭水化物は、糖質と食物繊維から構成されています。

糖質は体のおもなエネルギー源になり、食物繊維は腸の動きを活発にし便通を整えます。

いずれも摂りすぎは注意が必要で、糖質は肥満に、食物繊維は下痢を起こす心配があります。

ミネラルの吸収を防げることもあります。

 

【 オススメ炭水化物源 】・・・お米、さつまいも

 

 

 

ビタミン

 

 

ほかの栄養素の代謝を助けます。

ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保ち、ビタミンDは骨密度を増やし、ビタミンEは抗酸化作用があるなどそれぞれ体に欠かせません。

 

【 ビタミンAを多く含む食材 】・・・豚や鶏のレバー、うなぎやマグロ、鶏卵

【 ビタミンDを多く含む食材 】・・・サケやアジ、うなぎ、サンマなど脂肪の多い魚、舞茸やエリンギなどのきのこ類

【 ビタミンEを多く含む食材 】・・・きな粉やオリーブオイル、鮎、かぼちゃ、モロヘイヤ

 

 

 

水

 

 

わんちゃんの体は60～70％が水分で、水を飲まずにいると体温調節や消化・吸収機能に異変をきたします。

脱水症になるとショック症状を起こすなど命にかかわることもあるので新鮮な水をいつでも飲めるようにしてあげてください。

 

 

 

 

まとめ

 

 

わんちゃんにも5大栄養素は健康維持のためにとっても大切です。

人とは必要量の違いがありますが、バランス良く食べることが大切なのは人と同じです。

ドッグフードを選ぶ際や手作りの食事を愛犬に作る際は、わんちゃんそれぞれの体調や年齢によって必要なものは違ってくるので普段の様子をよくみて栄養バランスを考えてあげてくださいね。